エンカと初体験について

 

1年前に裏垢を始めて、当初は北九州市内行って博多くらいまででフォロワーと会う範囲は留まっていた。しかし最近はあんまり留まっておらず、嫌がらせかというほど弱い三半規管をいじめ抜いて新幹線に乗ったり特急に乗ったりして知らない土地へ行くことが増えた。近所のガソリンスタンドや病院には行くまでに何週間も渋るのに、セックスができるとか知らない土地に行けるとかそういうのになると羽が生えたようにフッ軽になる。

顔も素性も知らない人と会うというのは人によってはかなり抵抗があることだと思う。それが私の場合は会ったらセックスするのはほぼ決まっているのでなおさらだ。だが1年鍛えて大概の人間とはセックスができるらしいというのが分かったので、遠くに住んでいる人と会う時も行くこと自体に抵抗はない。

初めてネットの人間と会ったのは高3の夏だった。その頃の私といえば部活にある程度の余裕があり、夏休みになってとても暇になっていた。重ねて失恋をしてしまっていたり、9月から始まる就職試験が不安で結構自暴自棄になっていた。そこで前にメモに書いた友人のMからの影響もあって、私はひとつの欲ができた。

処女を卒業したい

男の童貞を卒業したいのそれとほぼ同じだろう。そう思い立つまでに全く性経験が無かったといえば嘘になるが、まだ処女膜は健在だった。Mからの助言で、私は一応18になったばかりだが年齢はクリアしていたので(何も良くない)出会い系に登録した。不思議なことに好きな人と初めてを迎えたいとかいう気持ちがなかった。今では考えられないが、当時の私の膣は指一本すら入れられないほどギチギチだったので、(指を入れるとマジで痛かった)同級生とかとセックスするなんて確実に無理があるとそこら辺を冷静に考えていた。登録した時の名前は今のTwitterのユーザーネームと同じだった。同じと言っても私とLINEを交換している人は知っていると思うがそもそもあみちゃんは本名なのでユーザーネームもクソもない。8月の終わり頃に20後半だか30前半だかよく分からない、芸人のありがとうぁみに似ている男と会う約束をした。当日財布には最低限の金を入れて、ポイントカードや診察券とかは本名バレが怖いので抜いていた。(本名で登録しているくせに)無事合流して車に乗ったが、緊張で手汗は止まらないくせに口の中がカラカラに渇いていたのを今でも覚えている。

近くの格安ラブホテルに行って、さてドキドキでセックスをしようかとなったが、先述した通り指一本で泣くほど痛いのにちんちんが入るわけがない。つまり比喩なしで普通に泣いた。こんな事まで女が我慢しなければならないのか、いつも女は損ばかりだと臭フェミが爆誕しそうになったが首を絞めて殺した。

しかし人間の体は超不思議で、そのたった1回のセックスで指も入るようになったし、ちんちんを入れても痛くなることはなくなった。夏休みが明けると体育祭や就職試験、卒業制作でめちゃくちゃ忙しくなって、ありがとうぁみから何件かメッセージもきていたがまた会うことは無かった。割とゴミみたいな初体験、初エンカだった。最近は特に県外のフォロワーが増殖しているので、行ける範囲であれば色んなところに行ってみたい。あと飛行機に乗ったことがないので一緒に乗ってくれる人を探している。